岡城

標高14m、比高10m。城山、岡の城、朝霞城とも。

岡城(埼玉県朝霞市岡)は、黒目川を見下ろす舌状台地上の北・東・南が開ける眺望の地に位置する。

この城に関する史料はほとんど無い。

一説には、長禄−文明年間(14571487)頃に太田道灌が築いたといい(『東円寺寺伝』)、また北条氏康に属して後に離反した太田康資の館ともされる(『新編武蔵国風土記稿』)が、確実な事は分かっていない。

遺構は良く残っており、大規模な平山城である。

曲輪は3つほどあり、それぞれ大きな空堀で画されている。曲輪には土塁痕も確認でき、櫓台とされる高みも残っている。

これらの遺構から、『日本城郭大系』が指摘するように、戦国時代に使用されたものと推測でき、最終的には小田原北条氏に属したと考えるのが妥当だろう。都会の城郭として大変貴重である。


(跡地の航空写真)

 

(現地案内図)

  

(【左写真】本丸。土塁が四周しており、広い。【右写真】本丸空堀。折れがあり横矢がかかっている。)

  

(【左写真】二の丸から本丸を見る。雰囲気は十分残っている。【右写真】二の丸。かなりの広さがある。)

  

(【左写真】付近には土塁痕も散見される。【右写真】二の丸空堀。)

  

(【左写真】二の丸から三の丸を見る。【右写真】三の丸から二の丸。空堀がしっかり残っている。)

戻る

http://srtutsu.ninja-x.jp/

inserted by FC2 system