大袋城

立林城、館林城とも。

大袋城(おおぶくろ・群馬県館林市羽附字富士山)は、館林城の直東1.5キロ、城沼中に東北に向かって突き出した半島に築かれた(『日本城郭大系』)。

応永の頃(1394-1427)、この地を支配していた羽継(はねつぐ)氏は、関東管領・上杉氏の有力な被官であったが、禅秀の乱で没落し、赤井氏が台頭した。その赤井照光が文明年間(1470頃)に築城したとされる(『日本城郭大系』)。

文明四年(1472)上杉軍が「赤井文六、文三」の居城である「立林(館林)城」を攻め、70余日にして落としたという(『松陰私語』)のは、この城を示すという(『日本城郭大系』)。

かつては、本丸、二の丸、追手があり、土塁、空堀、虎口などが良好に残されていたようだが(『日本城郭大系』『館林市内遺跡発掘調査報告書』)、現在は宅地化が進み、遺構らしきものは確認できない。


(跡地の航空写真)

 

(『日本城郭大系』所収の縄張図)

  

(【左写真】本丸跡。遺構は無い。【右写真】本丸から城沼を見る。)

  

(【左写真】二の丸とされる場所。【右写真】追手。ここには枡形状の虎口があったという。)

(城内にある「皇孫殿下御降誕記念」の石碑。皇族の出生地なのだろうか?)


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