猪俣城

標高310m、比高110m。

猪俣城(いのまた・埼玉県児玉郡美里村猪俣)は、[城山]と呼ばれ、鐘撞堂山に隣接する山頂にある。

伝承によれば、武蔵七党のひとつの猪俣氏の末裔の城で、室町時代に猪俣兵庫頭が入城し、戦国時代には後北条氏に従ったが、大須賀氏らに敗れて城を立ち退いたという(『日本城郭大系』『新編武蔵風土記稿』)。

遺構は良く残されている。規模は小さいものの、複数の郭と堀切が見られ、古式ながら山城の典型的な姿を留めている。かなりローカルな立地なので地域の土豪のものであろう。

城への訪問方法は『余湖くんのホームページ』に詳しい。県道349号線の円良田特産センターに北側、田島商店を東の小道に入って直進するとほどなく歩道に突き当たる。そこから登山道になり、15分ほど登り、鐘撞堂山と反対の山が城跡である。しかし城の案内は無いので、どの峰が猪俣城なのか地形図を携帯して登った方がいい。なお、城の北側には二重堀切があり、ここから一気に登山道入口まで繋がるルートもあるが、2009911日当時は猛烈な藪になっており進行不能であった。冬場なら通れるかも知れない。

参考サイト(余湖くんのホームページ城郭図鑑

 

 

(【左写真】城を巻く登山道。犬走りのような道。【右写真】南側の虎口。簡単な空堀・切岸がある。 )

 

(【左写真】最初の郭。虎口を守るものか。【右写真】次ぎの郭。広さは無く簡単なもの。)

 

(【左写真】その先は土橋になり、左右に竪堀がある。【右写真】その竪堀の状況。)

 

(【左写真】頂上の郭。荒れているがそこそこの広さ。【右写真】土塁らしき微高地が見られる。)

 

(【左写真】窪地もある。狼煙台なのか雨貯の池なのか不明。【右写真】頂上の北側の小郭から頂上を見上げる。)

 

(【左写真】頂上北の小郭から下を見る。【右写真】北側の郭。細長いがそこそこの広さ。)

 

(【左写真】明確な二重堀切があり、ここで城域は終わる。【右写真】二重堀切から降りていくと猛烈な藪に…。)

(県道349号からの城跡遠望。中央の山頂が主郭。)

 

戻る

http://srtutsu.ninja-x.jp/

inserted by FC2 system