天神山城

標高226m、比高100m。白鳥城、根古屋城とも。

天神山城(埼玉県秩父郡長瀞町大字岩田字城山)は、荒川が屈曲する地点にあり、南に秩父の平野を睥睨することができる要害の地にある。

戦国時代(天文年間1532-55)、土豪の藤田重利の築城という。藤田氏は後北条氏に降伏し、北条氏邦をここに迎え、氏邦は「秩父新太郎」と名乗った。筆頭家老・岩田義幸が城を守ったが、永禄三年(1560)鉢形城に移転し、天正十八年(1590小田原の役で落城したとされる(『日本城郭大系』)。

城跡は、昭和45年に観光目的で建築された隅櫓がある。すでに廃墟と化している。周囲には、山城としての遺構が良好に保たれている。本丸、二の丸、三の丸、出丸、空堀、石垣などが残存しているという。しかし、2009.9.11の訪問では猛烈な蜘蛛の巣で全ての遺構を確認できなかったので、再訪しなければならない。

城へは、西山麓の白鳥神社の脇から登山道が伸びている。10分もすれば空堀の大規模な遺構に遭遇することができるだろう。

参考サイト(城跡ほっつき歩き城郭図鑑

 

  

(【左写真】山麓の白鳥神社。左手に登山道あり。【右写真】登っていくと大きな空堀に遭遇。)

 

(【左写真】空堀は大規模な横堀で、兵を隠すものか。【右写真】本丸東下の曲輪。)

 

(【左写真】曲輪から本丸へは急崖になっている。【右写真】二の丸への道。)

 

(【左写真】本丸虎口。コンクリートの階段がある。【右写真】本丸の建築物。)

 

(【左写真】本丸にびっちりとコンクリートが建っている。【右写真】本丸西の竪堀跡。)

 

(【左写真】本丸跡。【右写真】本丸と建築物。本丸はさほど広くなかったようだ。)

落城した昭和の城

 

 

 


(城跡遠望)

 

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