長尾城
堀の内城、瑞岩寺城とも。 長尾城(埼玉県秩父市上黒谷)は、蓑山の南麓の小岳の中腹にあった。 伝承によれば、長尾昭国の居城とも、長尾景春の息・烏坊丸の居館ともいわれる(『日本城郭大系』)。 文明十年(1478)長尾景春が太田道灌に追われると、烏坊丸は妻女27人を連れてこの地に隠棲し、父のために瑞岩寺を開基したという(『鉢形城落哀史』)。 「現在、遺構は開発のために消滅し、平坦地となっているが、瑞岩寺の裏の山続きに道があり、釣り堀になっているところが三の丸にあたるといわれている」(『日本城郭大系』)。 |
(瑞岩寺)