花輪城
花輪城(茨城県取手市井野)は、現在の取手駅北の丘陵地にあったとされる城砦。 戦国期、織部時平が居城したという(『日本城郭大系』)。大鹿城落城(永禄四年)以前に、当時の城主・織部民部介貞次が取手を退散し、花輪城は廃されたという伝承もあるらしいが(蔵重一彦氏『伝説の花輪城再発見』)、この城の歴史はよく分からない。 JRの線路に面した丘の上に位置したとされ、「さくら公園」付近が跡地とも言う。周辺は今でも入り組んだ地形で、その要害性を窺わせるが、何ら遺構は残っていない。なお、東400mほどの一帯を、「屋敷」と呼んでいるが、何らかの関連があるのだろうか? |
(【左写真】城跡と思われる辺り。遺構は無い。【右写真】線路に面した丘の上にある。)
(城跡遠望)
(2010年1月3日訪問)