大室城

大室城(★★群馬県前橋市西大室町)は、十二世紀末頃まで大室氏の城でした。

この頃は、北西500mの本城とよばれる場所にありました。室町時代には、白井長尾氏に属し、家臣牧弾正の居城となったようですが、その頃には今の場所に移っていたと考えられます。
その後は、戦国武将が交代して城主となり、一六〇一年酒井氏が前橋城主になると、家臣であった石川氏がこの城を守りました。
一七四九年、酒井氏が姫路に移ると、家臣の石川氏もそれに従い大室城の管理は最善寺に任せました(『城址案内板』)。

大室神社が本丸跡で、その東が二の丸跡といわれています。当時の濠も残されており、また城の名残をとどめる北曲輪、南曲輪などの地名が今も残されています(『城址案内板』)。 

主郭部周辺に遺構が残るが、その他は宅地や畑となっている。

 

  

  (【左写真】本丸跡(大室神社となっている)【右写真】本丸を囲う堀跡。)

 

  (二の丸には水堀が一部残る。)

 

  (2011年12月16日訪問)

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城と古戦場 

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