金重氏館

金重氏館(かなしげ★埼玉県さいたま市岩槻区金重)

『埼玉の中世城館跡』(第2版)によれば、平安末の館で、「金重東109」を所在地とし、現況は山林・畑・宅地、台地で、遺構は無しと記している。

渋江氏に関する史料に「武州崎西郡渋江寺は建暦元年(1211)野与党渋江、金重、柏崎、野島、白岡、箕勾の一門造営する也。武総両国浄家一統の惣本寺たり、野与党は武蔵七党の内也」とあり、金重氏が武蔵七党野与党の一族であったことが分かる(『六ヶ村栄広山由緒著書聞書』)。

来歴が未詳の金重氏であるが、『埼玉の中世城館跡』が氏館地を特定している根拠はよく分からない。しかし現地には八雲神社があって、周囲を睥睨できる高台になっている。

(参考サイト『帝國博物学協会城郭研究部』)

 

 

(【左写真】金重氏館の周辺。微高地になっている。【右写真】八雲神社。)

  (2015/6/18訪問)

 

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