殿山城

殿山城(★埼玉県上尾市畔吉)

『埼玉の中世城館跡』は、年代不詳の館跡で、「畔吉中739」を所在地とし、現状は畑・山林、台地で、遺構は無しと記している。

『上尾市史』は、「館城を表す地名として、殿山城は「殿山」と呼ばれ」ていると記し、地名が城館の存在を示唆しているとする。

元々は殿山古墳の墳丘であった。この古墳は、昭和521977)年、霊園の造成工事に伴い発掘調査され、5世紀前半に造られたと考えられている(上尾市HP)。

当村(畔吉・あぜよし)は古くは「安須吉(あずよし)」と書いたらしい(『埼玉苗字辞典』)
鎌倉時代には足立遠元の子・足立遠景が「安須吉肥後守」と名乗っている(『足立系図』)。安須吉氏はその後断絶した(『埼玉苗字辞典』)。

現在は榎本牧場が建設され、古墳は一部しか残っていないようである。

中世に古墳を取り込んだ城館が在した可能性はあるが、遺構も無く詳細は不明である。

(参考サイト・儀一の城館旅

 

遠望。中央の木にわずかに古墳跡が残るのみ。 

 

  (2016/9/23訪問)

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